学校教育でもう一歩すすんだ「話せる英語」を身につけられるようにする

北名古屋市の中学3年生の英語力は国内トップクラスの水準

北名古屋市の中学校3年生の英語力は以前に比べてかなり向上しました。本年度の調査では英検3級以上の合格率が57%という結果になっています。これは昨年の調査結果に照らし合わせてみると、国内トップクラスの成績になります。

どうやって達成したの?

その成果の原因は、もちろん先生の指導力の向上と生徒の努力はいうまでもありませんが、各中学校に1人ずつALT(外国人指導助手)を配置したことにより、子どもたちが英語を使って、聴く、話す、という機会が増やせたことが成績向上に寄与したのではないか、と考えています。

使える英語にはもうちょっと工夫がいる

しかしながら、英検3級程度の力で話すには心もとないですし、そもそも「英語で話す」ことの練習ができていないので、会話のテンポについていくことができません。

ポイントは「聴く力」と「話す力」のトレーニング

文部科学省は、これまでの英語教育が「読む」「書く」に偏っていた、というのが原因だと考え、「聴く」「話す」をバランスよくしよう、という方針を持っています。そして平成36年度にはこの英検3級程度の生徒の割合を70%にする、という目標を文部科学省は掲げています。いまの水準よりはるかに高いこの目標をどうやって達成するか。またひとつ高いハードルがすでに用意されています。これを考えて準備を進めなければなりません。

さて、私は英検3級を中学校3年生で取得しました。中学・高校・大学と併せて10年ちかく英語を習いましたが、英語で話すのは大変ぎこちない、たどたどしい英語になってしまいます。そんな自分自身の経験を事例として、今までの英語の教え方の延長線上では、この目標達成は厳しいのではないかと考えています。学校教育の現場で教わる英語が受験英語になってしまっていては、いつまでたっても話せない英語のままだからです。

学校教育で「話せる英語」を子どもたちに

学校教育で「話せる英語」を子どもたちに身につけてもらうことはできないだろうか。という思いつきのようなことをきっかけに、「話せる英語」を日本国内の中学校で教えている事例はないだろうか、と調べていったところ、横浜市立南高等学校附属中学校で行っている英語の授業に行き当たりました。

すばらしい成果を出した5ラウンドシステムの英語教育

5ラウンドシステム、と名付けられたこの学校の英語教育の取り組みは、すさまじい成果をあげました。中学校3年生で英検準2級以上の力をつけた生徒が86%にもなる、と報告されています。

いったいどんな授業なのか。

その様子や内容はこちらの毎日新聞の記事をお読みいただくと分かりやすいです。
英語教科書、繰り返し5回 学力向上、横浜の中学で成果
https://mainichi.jp/articles/20160404/ddm/013/100/018000c

すでに5ラウンドシステムを導入した埼玉県熊谷市

すでに埼玉県熊谷市では市内全中学校にこの5ラウンドシステムを参考にして作った4ラウンドシステムで英語を教えられています。わたしは来年出てくる熊谷市の成果報告を楽しみにしながら着目しています。

そしてもし先行導入された熊谷市の成績がよければ、北名古屋市でもぜひ取り組んでもらいたいと思っています。まずは教育委員会や学校の先生方に研修を通じてこの5ラウンドシステムを知っていただくこと。これを次年度すぐから考えて頂ければ、と願っています。5ラウンドシステムでの教え方は、今までとは全く違った教え方です。もし北名古屋市でやると決まってもちょっと時間がかかります。なぜなら、教える先生方にも勉強が必要だからです。

グローバル社会に必要な英語。使える英語を学校で!

ここまで読んでくださったみなさん、わたしは学校で英語を習うにあたって、同じ時間、同じ努力をするのなら、受験のためだけの英語ではなく、話せる英語になるような授業を進めてくれるほうがよほど将来の役に立つと思うのですが、皆さんのお考えはいかがでしょうか?

さて今日は街頭でこんなことをお話しさせていただいていたのですが、わたしの母校である熊野中学校2年生の男の子が熱心に聞き入ってくれました。見知らぬ中学生がこうして話しを真剣な眼差しで聞いてくれて、街頭演説にも熱が入りました。

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