市政クラブの政務活動費は健全運営しています!

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最近またもや立て続けに不祥事が発覚し、世間から悪い意味で注目を集めてしまっている政務活動費。号泣会見で世界に知られた兵庫県議のあの人の事件では収まらず、その後もあちこちで問題が見つかりました。(よせばいいのに。。。)

記憶に新しいのは富山市議会で、政務活動費の不正受給から連鎖的に12人が辞職し、その補欠選挙の直後にまた1人、政務活動費の不正受給で辞職するなんて事態になってしまっています。

さて、こんなに問題ばかりが起きている政務活動費ですが、そもそも政務活動費は何のためのものか、その意義を改めて皆さんにお伝えしなければならないと感じて書き始めました。

議員の誰もが政務活動費を上手に活用して様々なことを学び、その調査・研究の成果を基に市民と意見を交わす。当たり前の政務活動費のあるべき姿をこころがけることが北名古屋市の将来の発展につながる、と私は信念を持って取り組んでいます。

政務活動費とは何か

地方分権の推進(地方分権一括法の施行など)により、地方議会の議員活動の重要性が高まったことから、2000年の地方自治法改正により政務調査費が制度化されました。その後、2012年の地方自治法改正で政務調査費から政務活動費へと、その使途の枠が一部拡大されて現在の姿になっています。

地方自治法では、政務活動費の具体的な交付額や交付方法は各自治体で決めることになっていて、詳細は決められていません。現在では領収書添付が一般的になっていますが、当初は領収書の添付すら求められなかったこともあり、簡単に誤魔化しが通用してしまった時代がありました。そのために「隠れた第2の給与」などとの批判が過去にあって、透明性を高めることが求められてきました。その結果、多くの自治体では領収書の添付が求められるようになりました。

しかし現在でも問題になっているのは、領収書の偽造や、自己所有物件の賃貸料として事務所費を支払っていたり、配偶者を秘書とする人件費、といった議員活動とは本来関係ない支出です。自由に裁量で使えるお金があると誤魔化す人がでてきてしまう、残念ながらそういう事実があります。

北名古屋市の場合

こうした問題を防ぎながらも議員活動の活性化をするため、北名古屋市議会では政務活動費の取り決めについて全員参加の議会改革推進協議会で確認しながら制度化を進めてきました。

北名古屋市議会の政務活動費は現在、月3万円を上限として年額36万円を一括交付しています。支出対象はこちらのリンク先の文書「政務活動費運用指針」にある通り、かなり厳格に決められています。

たとえば、議員の知識向上のための研修費、広報活動や公聴活動、事務用品や書籍の購入費、あるいは事例調査のための交通費や宿泊費などです。ザックリと言えば政務活動費は(接待交際費を除く)会社の経費みたいなものです。もちろん領収書は添付が必要です(電車・バスなど公共交通機関を除く)。

また所属政党の主催する勉強会や、飲食を目的とした会合などへの参加費への政務活動費の支出は認められていません。忘年会の季節がやってきましたが、もちろん自腹。また議員として色んな方々との情報交換を兼ねた懇親会などももちろん自腹です。

また政務活動費を運用していくと細かいところでは悩ましい問題が多々出てきます。

たとえば広報活動としての活動報告のチラシについてです。「選挙や政治活動」と「議会活動」の線引きをどこでするか、という判断を下すのは大変難しいです。デカデカと写した本人写真は議会活動でしょうか?所属する政党の理念に基づく活動の報告は議会活動でしょうか?実際にはこうした悩ましい部分がでてきてしまいます。その場合の対応としては紙面に割いた内容で按分することになっています。

もうひとつ例をあげると遠方への視察調査時の宿泊費の規定です。北名古屋市の行政当局の出張旅費規定と同じ額の定額支給としています。これについては自治体毎に定めはバラバラで、正解と言えるもとはありませんが、判例を参考にすると自治体との一貫性があることが求められています。

こうした事は都度、議会事務局とも相談・確認し、裁判所の判例をチェックするなどして更なる健全化の運営に努めています。
また私の所属する北名古屋市議会市政クラブでは、会派のなかで政務活動費をさらに厳格に運用しており、原則として会派所属議員が全員参加するものに限ってしか支出をしない、という内部ルールでやっています。

したがって、あちこちで耳にするトラブルになるような偽装の領収書や事務所運営費などが上がってくる余地がありません。

一方で会派運営を預かる立場からすると、全員参加、という条件が厳格すぎて小回りが利かないのが難点にもなっており、数名の代表者を派遣するような調査視察をできるように運用を少しだけ簡易にしておきたいという私の思いもあります。

厳格運用のおかげでこのウェブサイトの運営費もチラシ製作費も出てこないのが大変苦しいところでもあります。痛いことについ先日、7年愛用してきたノートパソコンが壊れてしまいました。手に馴染んだ道具というのは変えがたいものですが、今さら同機種の中古を購入したところで近いうちに故障するのは目に見えているので、買い替えを検討しなければなりません。しかしながら生活費のこともあり大きな出費が突然やってくるとたいへん苦しくなるところです。

もしよろしければ桂川将典後援会までご寄付をどうぞよろしくお願いいたします。

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