民主主義、というからにはその選挙制度が機能していなければならない。
しかしこの統一地方選挙における投票率の推移をみると、残念ながら不十分であることを実感する。
はっきりと現在の選挙制度は時代遅れのものと化している。
そんな時代遅れの制度に乗って動く政治家が、時代遅れにならないなんて考えにくい。
今の政治がおかしい、とよく批判される。
その原因は政治家ではなく、その政治家を生み出す仕組みにあると思う。
政治家になろうとして現行の選挙制度に則って当選するための努力をしたにすぎない。
おかしいのは、ここまで投票率を低下させてきた選挙制度である。
なぜ選挙で政策を選べないのか。
なぜ政党のマニフェストが機能しないのか。
なぜ内閣の重要な意思決定に選挙が反映されないのか。
なぜ納得のいかない方針転換を、甘んじて受け入れなければならないのか。
一人ひとりが、日本という国にあって、できるだけ豊かな生活を存続したいと願っているはずだ。
そのためにも選挙という意思表示をする機会を放棄してはならない。
また議会はその市民からの意思を、しっかりと受け止めて判断していることを市民に示さねばならない。
民主主義のあり方を模索する努力が必要ではないだろうか。
資料:早稲田大学総合政策科学研究所ジャーナル2号から抜粋
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