この一年を振り返って、みなさまに改めて感謝申し上げます。
北名古屋市の合併10周年となる節目のこの年、公私ともども様々な出来事がございましたが、特に議員として記憶に残る取り組みが多かったように思います。今日はそのことを振り返りたいと思います。
4月におきた熊本地震。熊本市は妻の出身地であり、妻の家族だけでなく、妻を通じて知り合った友人知人そのほか多くの被災者の方々に心を悼めました。
その一方で北名古屋市の市議会議員として、被災地の自治体が如何に取り組んだか、何が課題となったか、東南海三連動地震に対する備えとして学ぶべく視察に行きました。またその際には熊本市の高本議員、合志市の来海議員をはじめとする様々な方々のご協力をいただきました。首長・職員・議員・被災住民それぞれの立場から置かれた状況と努力して取り組まれたこと、そして課題の提示をいただき、大変充実した視察となりました。おかげで被災直後の混乱の様子をありありと感じることができました。
また春先に児童クラブの利用者の方からいただいたご相談では、行政が住民からの意見を真摯に受けとめる姿勢を持つことの重要さを改めて実感させて頂くことになりました。
女性の社会進出を進める国の方針がある中、共働きの子育て世帯の方から児童クラブの長期休暇などの利用ルールが「使いにくい」ものであるとのことでしたが、行政が既存の施設や組織のルールを優先した結論を説明会で出してきたためにこれは何とかならないのか、とのご意見を受けとめたものです。
また師勝西小学校児童クラブについて定員増に向けて増床の決定がなされました。校区内は駅近のマンションなどが多く、今後も共働きの若い世帯が増えている地域であることが見込まれるために児童クラブの定員増が必要となったものです。
そして秋に入ると名古屋との合併検討が大きく報道されました。9月1日の本会議における私たち市政クラブの永津会長の一般質問に答えたのもです。
昨今でも多くの方から「いつ名古屋市になるの?」と尋ねられますが、まだ方向性の考えを述べて北名古屋市として検討委員会を設けての調査が始まったばかりです。
ここまでの期間において自民党系の会派・市政クラブとしては、北名古屋市議会の中だけではなく周辺自治体の議員同士の意見交換などを進めるべく取り図ってきました。また住民の方に合併検討を説明する機会として、週末の土日の午後からの街頭演説を、9月から4ヶ月間に渡って住宅街の中で続けています。これは新年からも定期的に続けていく予定です。
そして12月議会では私の念願であったゴミ焼却工場の余熱利用による温水プール建設の方針が衛生組合の定款に組み込まれ正式に決定しました。これが意味するのはただ単なる建設事業ではなく、行政改革の本丸である「選択と集中」の第一歩がようやくスタートをきるのです。
夏のたった1ヶ月しか稼動できない屋外型のプールを削減し、通年利用できる温水プールを整備すること。通年での運用費は総額で2倍になりますが1日あたりの運営費は6分の1くらいになると考えています。
高齢者の方々の体力づくりやリハビリに最適と言われている水中運動ができること、もちろん子どもたちの水泳教室などと併せても温水プールは理想的なプールです。
本年も多くの方との対話の中から、それぞれの方にとっての大切な街の未来の姿へのヒントを頂戴してきました。これからもみなさまとの出会いと対話の中から、この街の未来の姿を描いていきたいと思っております。
本年もみなさまにはたいへんお世話になりました。
また新しい1年も変わらぬご厚情をよろしくお願い申し上げます。
2016年12月31日
桂川将典
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