【一般質問と答弁】名古屋市との合併について

名古屋市と北名古屋市の合併について、9月1日の北名古屋市議会にて行われました。

わたしの所属する会派「市政クラブ」の会長である永津正和議員からの一般質問について、市民のかたにも大変関心を寄せていただいておるところだと思います。

北名古屋市議会の場合、正式な議事録は通常では2か月後、11月に配布されるものです。また議会動画も来週公開の予定になっておりますので、いち早く情報をしりたいと思われる住民や関係者の皆様のために今日は頑張りました。

議会事務局の録音から文字起こしをしました。

システムエンジニア時代の議事録係の時以来のひさびさで超高速タイピング…。リハビリみたいなもんですね。誤字直したつもりですが、もしお気づきの点あればそっとメッセージフォームからご指摘ください。

なお9月1日の本会議は一般質問でこの質問がなされた後に本会議を中断(暫時休憩)し、テレビ局各社が会議室にて市長の会見取材を行っておりました。早いところではお昼のニュース番組に放映されたそうです。

以来、毎日のように地元テレビ局が北名古屋市についてご紹介くださっているそうです。わたしはめったにテレビを見ないので、どんな雰囲気だったのか人づてに聞いているだけですが…。

まだ検討をするといっただけで大騒ぎになっておりますが、これから検討が始まります。これからの行政の取り組みとしては、直近で予定されている総合計画の市民の意向調査にて、名古屋市との合併についても併せて住民の皆様におたずねさせていただく、そんな方針であると耳にしております。

まだ賛否の結論を示すには十分な情報提供もなく、条件が整っていない、そんな段階であります。ですが、みなさまそれぞれご自身の生活や仕事のことに影響がでないわけではありません。すでに私の親しい友人・知人のかたからは、合併すると~が困る、気になる、といったご意見を頂戴しているところです。

こうしていろいろとご意見を頂戴した中で、北名古屋市の良い点を、すでにいく人かの住民のかたからご教授いただきました。これらは合併の成否にかかわらず、次世代にしっかりと残していくべきものとして重く受け止めております。

皆様のお気持ちやお考え、どうぞお寄せください。

平成28年9月 第3回定例会 永津議員(市政クラブ会長)一般質問
名古屋市との合併について

永津正和議員 質問

おはようございます。8番、市政クラブの永津正和でございます。議長のお許しをいただきましたので個人質問をさせていただきます。

質問に入ります前に、過日、東北・北海道を襲来した台風10号によりまして、亡くなられたかたにはお悔やみを申し上げますとともに、被災された方には、お見舞いを申し上げたいと思っております。

それでは質問に入ります。

私たちの新しいふるさと北名古屋市は、西春町と師勝町が合併し、本年3月に市制施行10周年を迎えました。その間、長瀬市長の長年の行政経験を活かしたリーダーシップにより、市民の安全、安心を第1に考え、安定した行政を進められました。このことは市民の皆様も理解され、評価をいただいているものと思います。

一方で、まだまだ多くの課題が山積しているのも事実でございます。この10年をファーストステージと考えますと、本年をスタートとするセカンドステージは、まさに北名古屋市の発展の正念場になると思われます。

長瀬市長は本年、第1回定例会におきまして、市政クラブの代表質問の答弁のなかで、「今までの礎をもとに、すんでよかった、北名古屋市だから住みたいんだといわれる居住地として、選択肢に入るような、本市ならではの魅力を高めていけるまちづくりを進めてまいりたいと存じます。」と述べられました。わたくしもまったく同感でございます。

そこで今後のまちづくりについて、現在、第2次総合計画の策定を進めているところでございますが、計画性をもって、市民と夢を語りながら、着実に歩みを進めることが重要であると考えます。こうしたなかで、将来に禍根を残さないためにも、市長と議会が一体となって英知を絞るときではないでしょうか。

さて、北名古屋市民の生活を見ますと、勤労者の大多数は名古屋市に勤務地があり、通学、買い物もそうであります。また、地下鉄と名鉄電車の相互直通運転により地下鉄車両も本市に乗り入れているほか、上水道も一部地域で供用されております。さらには、本市の南部には名古屋市、豊山町及び本市と共同で、北名古屋衛生組合が用地を確保したうえで、これまでの倍以上の敷地面積を持つ塵芥焼却工場も建設されようとしております。

こうした状況におきまして、名古屋市との合併を議論することも一つの選択肢であると考えます。

現在、多くの市民が望んでおられる市バスの乗り入れ、医療・福祉の充実も実現することが可能となります。もっといえば、過去において実施された各種アンケートにおいて、多くの方が名古屋市との合併を望んでおられました。

多く述べてきましたが、北名古屋市民の生活は、名古屋市なくして語ることはできません。

あえて、もう少し述べさせていただきたいと思います。リニア新幹線の開通には、多くの期待が寄せられておりますが、ひとつまちがえたら、東京・大阪に埋没しかねません。

ここは大都市名古屋を中心に新たな都市づくりを進めなければなりません。その中に私たちのまち北名古屋市も当然のごとく関わっていかなければならないと考えます。

今こそ、名古屋市との合併を議論する時であると考えます。

いろいろ申し上げましたが、私のふるさとの発展を願う気持ちを斟酌していただきまして、長瀬市長の考えをおきかせいただきたいと思います。

市長答弁

永津議員にお答えをさせていただきたいと思います
ま、たいへん、北名古屋市についての存亡を極めるおおきな課題でございますので、答弁内容を書面にしたためてまいりましたので、間違いない形で答弁をさせていただきます。
よろしくお願いいたします。

北名古屋市は、ご案内のように合併して10年、将来都市像として「健康快適都市」~誰もが安全・安心に暮らせるまち~、の実現に向け、まちづくりに取り組んでまいったところでございます。

これからの先を見通すと、南に名古屋駅、リニア中央新幹線の開通によって、東京、名古屋、大阪の都市間競争はこれまで以上に激化するんではないか、と予測するところでございます。この地域全体で、市民生活の向上と地域の発展に向けまして、取り組んでまいることがもっとも大切であろうとこのように考えられるところです。

一方で、少子高齢化・人口減少への対応や産業振興・雇用の確保、社会基盤の整備などなど、この地域を取り巻く課題は山積している現況でございます。

そのような中で、私どもは以前から持ち続ける想いがございます。それは、北名古屋市にぜひ住みたい、ぜひ投資したい、と思われるほどの地域にしたいというビジョンでございます。

北名古屋市には、子育てや、教育の充実した環境づくり、企業が進出しやすい環境整備など、地域資源や魅力が潜在していると確信をいたすところでございます。これらを活かして、更なる市民生活全般の向上に目標を定めまして、特色あるまちづくりに取り組んでまいっているところでございます。

そうした最中、名古屋市との関係については、多くの北名古屋市民が名古屋市に通勤・通学をしている、いわゆるベッドタウンである一方で、名古屋市民にとっても北名古屋市に勤務地、通学される高校、大学がございます。本市の公共施設、これらをご利用いただいているという側面もあることから、北名古屋市と名古屋市が、既に相互に密接不離の関係であると受け止めているところであります。

また、行政レベルにおきましても、ごみ焼却工場の建設事業を始めといたしまして、さまざまな分野で連携し、取組みを進めているところでございます。

市町村合併を行う目的にはスケールメリットがもっともある、というひとつの代表されるメリットでございます。広域的観点に立った施策の展開や効果的な行政サービスの提供、基盤整備、財政基盤の強化など、小さな自治体では成しえないまちづくりが可能になってくる、という点がございます。

こうしたことからも、医療、福祉、子育て、教育、交通など、市民生活のあらゆる向上や、高度化、多様化する住民サービスへの対応を名古屋市と一緒に解決していくということは自然な流れであり、その手段の一つとして合併に関する前向きな議論がなされてもいいのではないかと、このように考えるところでございます。

名古屋市は「名古屋市総合計画2018」の中で、国際的な都市間競争を勝ち抜くため、大きくて強い名古屋市を戦略に掲げられておられます。これを実現するには、名古屋大都市圏全体の構想と合意があって初めて成り立つものでございます。今後は名古屋市や近隣市町と意見交換を活発にいたしまして、名古屋市のご意向を確認してまいりたいと存じます。

そして、名古屋市も含めた近隣市町との連携・合併等については、当然のことながら、地域の主役であります、市民の皆様のご意向をふまえながら推進してまいりたい。そのようなことを肝要にテーマとして考えているところでございます。

平成30年からの第2次北名古屋市総合計画の策定にあたっても、市民の皆様のご意見をお伺いいたしまして、議論を深めてまいりたいと、このように考えるところでありますので、格別なるご理解と、またお力添えを頂戴いたしたい、と存じますのでよろしくお願いしたいと思います。以上、答弁にかえます。

永津正和議員 再質問

ただいま長瀬市長から答弁をいただきました。たいへん前向きな答弁だったと思います。今できる範囲内で精いっぱいのお答えをいただけたものと、私は理解をいたします。

そうしたなかで、2点、ちょっと意識した部分がございましたので、再度お話をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

真ん中へんのところで「市民生活のさらなる向上や高度化、多様化する市民サービスへの対応を、名古屋市と一緒に解決していくということは自然の流れであり、その手段のひとつとして合併に関する前向きな議論がされたらいいのではないかと思います」ということで、前向き、という言葉をつかっていただきました。これはわたしは評価に値することだというふうに理解いたします。

それから、あの、後段の最後の部分にあったかと思いますけれど、「名古屋市をふくめた、近隣市町との連携、合併等について当然のことながら、地域の主役であります、市民のみなさまの意向をふまえながら、推進していくことが肝要かと思います。」ということで、市民のみなさまの意向、という言葉をつかわれました。まさに市民の要望、意向が、地方行政にとって基本中の基本だというふうにわたしも理解しました。

そうしたなかで、答弁の中で、市長が答弁の中に、市長がこのような言葉を使われたとぃうことはいいことだと思って再度このように発言をさせていただきました。

わたしたち北名古屋市議会市政クラブ、わたしもその一員でございますけれど、ずっと会派をつくったときから、わたしたちのスローガンは「まちにでて、市民の声をきこう、声をだそう」こういったことでずっと議員活動、政治活動をしてまいりました。

今後もそのようにやってまいりまして、今日のこのことは、広くわたしは市民に訴えたい。すこしでも理解していただけるよう頑張る所存でございます。

市長にも頑張っていただければ、わたしたちとあいまって、市民の理解が少しでも深まるのではないか。こんな思いであえて再質問をさせていただきました。

市長、どうぞ、最後にもうひとこと言葉があれば、どうぞ答弁をお願いいたします。

長瀬市長 再答弁

わたくしの思いとしましては、この将来、というひとつの北名古屋市が、これから大きく変遷していくこの時代に、この8万有余、10万に不足する自治体が、対応していくことができるか、このあたりを心配するものでございます。

限られた財源の範囲内で、市民生活を守っていく、そしてまた大きくその規模を有するところのこうした内容、これを比較されるときに、非常に心苦しい一つの一面がでてくるんではないか、と、このようなことを心配しております。

例えて申しますと、災害でございます。いま、南海トラフ、大地震。この災害に対して誰もが大丈夫か、と心配し、危機感を深めている最中でございます。

わたくしはかつて東海豪雨、直面し、対処させていただいた。そんな経験をいま振り返ってみたときに、被災された市民の方々がおっしゃる。名古屋はここまでやってくれる、なぜ当地はやってくれないんだ、と、こういうことなんですよ。

いわゆる財政規模の違い。救済したい、援助したい、しかし小さな町ではそれに要する人材が、絶対数がいない。そこに名古屋市との大きな格差を感じ、唇をかみしめて、市民の方々のお声に対応しなければならなかった。あの、みじめな、ひとつの自分自身の思いってものが、いまでも記憶に新たにするところであります

いざ、っていう場合に、緊急を要する。そして被災者を支援しなきゃいけない。しかし、人材が、決定数が、絶対数が、大きな開きがあるということ。きめ細かい、また期待される、そうした支えが十分できかねた、このくやしさ。これはいまでも感じるところであります。

したがって、わたくしはこうした災害を例にとっておりますけれど、いざっていう場合に、やはり規模の大きな、直接被災者を支援できる、また、市民に寄り添っていける。そうした対応がやはり大規模な行政体にあるメリット。このあたりをわたくしは大切に考える一面もあるのではないか、と、このように考えまして、いわゆる名古屋市とのこうした合併に対して、前向きに検討をしていく。こうした面を、将来を踏まえても、必要ではないか、と、このように考えるところであります。

まぁ一端ではございますけれど、そうした面を踏まえまして大都市なごや、将来このリニア開通、そして名古屋市のベットタウン化、この中だけで、漠然と、この北名古屋市だけのエリアで過ごしていっていいのかどうか。これはわたくしはたいへん危惧するところであります。そんな思いを込めて、もう思い切って、名古屋市との合併に対して検討する時期ではないか。このように考えるところであります。ご理解いただきたいと思います。以上です。

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