2022年を振り返って

あっという間に12月31日になってしまいました。今年も残すところ後わずか数時間です。

先ほど紅白歌合戦をちょっとだけ観てから娘をお風呂に入れました。湯船ではしゃいでいる娘を微笑ましく思っているうちに時間が過ぎてTHE LAST ROCKSTARSの出番を過ぎて観そびれてしまいました。

2022年はずっとこんな感じで、自分のやりたい事を後回しにして、子ども中心の生活になっていました。これまでの様な自由気ままなワークスタイルはほぼ不可能となり、時間のやりくりだけでなく気力体力を育児に吸い上げられていました。

議会活動やプライベートで引き受けた案件のお仕事も、最低限の仕事量を死守するのを一時保育に頼って、なんとかギリギリのところでやりくりするのが精一杯でした。アウトプットのクオリティは危機感を感じています。

4月の選挙後には意見交換のオープンプラットフォームとなるDecidimをやってみたいと目標を立ててみたものの、システムのセットアップ途中で壁にぶつかり、色々と調べたり実験したりしたわけですが、どうしても夜中にゴソゴソやる体力が続かず、どうしたもんかと知人にヘルプを頼んで今は半ば塩漬けにしてしまって後悔しています。インプットのために読もうと思った書籍も積読の山となり、雪崩が怖くて本棚の肥やしになっています。

なにしろ初めての子育て。まだヨチヨチ歩きがせいぜいだった1歳と、テーブルに立って飛び跳ねようとする2歳では全く違う状況になることが想像できていませんでした。あと40代半ばの年齢もあってか体力の回復が遅い気もします。

そんな中でRed Penguins ゴミ拾いウォーキングは、かろうじて活動を死守してきました。というか、ベビーカー押して娘を連れて行ってもほとんど支障がない活動だったから、ということが理由に挙げられます。

女性の社会進出を政府も政策誘導的に推進してきました。一方で当事者の視点からは、稼ぐことくらいしか将来に担保できる何かしらの拠り所というか安定感がない。そんなことからか、共働き世帯の増加傾向が続いてきました。子育て支援やの必要性もどんどんと高まってきていました。

そんな中で自分が子育て当事者になり、自ら体験することでより深く理解しようと努めてきました。現在わたしが感じているのは、子育ては苦労とかじゃなくて、出来ないことがたくさんある状況に放り出される、例えて言うなら障害者になるのと同じなんだなということです。親の時間さえ確保できれば、それが子育て支援だ、と薄っぺらい理解をしていたことを反省しています。

我が家の事例になりますが、買い物に出かけるだけでもままなりません。スーパーのレジに並ぶことすら難しく、興味のあるものを手に取り、ひとりでどんどんと遠くへ歩いていってしまいます。そんな子供を持つ家庭をどうやったら行政が支援できるのでしょうか。家で誰かが面倒を見てくれる状況にないひとり親家庭なら尚更です。

毎日の生活の中に潜む、見えない壁の連続。これが子育て中の親の心理的負担をどんどんと積み重ねていき、ある時に何らかのカタチで衝動的に爆発するのではないかと今は実感を伴って理解できるようになりました。

これまでにも子育てを終えた年配の方のお話の中で、育児中に爆発しかけた危うい瞬間があったということを何度も聴いていました。他人事のように思えていた事が、まさに今、自分がその危機的状況に置かれてハッキリと解ったのです。

その危うさの理解が進む一方で、ちょっとの気遣い、声掛け、手助け。これが本当に大きな支えになっている実感も持っています。

例えばゴミ拾いウォーキングの場では、他のメンバーが娘の挙動に目配せしてくれていたり、私がちょっと離れる時でも様子を見るだけでなく構ってくれたりと、誰かしらのサポートがあるので安心して連れて行けます。たったこれだけのことで、子育ては地獄にも天国にもなり得るものと知りました。

誰もが安心して子育てをできる社会を目指す。そのためには経済的支援や施設によるサポートなどの公的支援だけでなく、誰もが支え合う共生社会の理念が常識、文化に昇華された社会ではないでしょうか。

ここまで書いてきてふと思い出したのは、東南アジアに旅行に行ったときのことです。現地の友人が公共交通機関に乗り合わせた見ず知らずの子どもをあやしていました。降りた後であの親子と知り合いなの?と尋ねたら、知らない人だよ、と平然と答えられてビックリしたことです。そんな光景をあちこちで見ました。経済的には発展途上国ですが、先に述べた子育て支援の文化的なことは先進国なのかも知れません。

思いつくままに徒然と書いてきましたが、そろそろ年も明けようとしていますので、この辺りで終わろうかと思います。

皆さまどうか良い年をお迎えください。

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